昨年の例から学ぶ東京マラソン
<後編> 銀座、日本橋、浅草を駆け抜ける!
2015年の東京マラソンの様子を90枚の写真で徹底的にご紹介するレポートの後編です。
前回は有楽町のハーフ地点までをご覧いただきました。ここからはいよいよ、ヤマ場を迎える銀座〜日本橋〜浅草を駆け抜け、難所と言われている佃大橋を経てゴールである東京ビッグサイトを目指します。
銀座中央通りはとにかく気持いい
JRの高架下をくぐると、そこはもう銀座。有楽町マリオン前の数寄屋橋交差点を通過すると、ほどなく左前方に銀座三越が見えてきます。ここを左折すると、お待ちかねの銀座中央通りに入ります。
このルートは、東京マラソンの名所のひとつと言っても良いでしょう。とにかく応援の人がとても多く、大きな声援が途切れません。
左右四車線がすべて解放されていますが、向かって右半分はすでに浅草を折り返してきたランナーのためのもの。トップ集団とそれに続く速いランナーの皆さんとすれ違います。自分よりすでに10km以上も前を走っている人たちですが、まぁそれはあまり気にせず、マイペースで進みましょう。
このあたりになると、給水所の補給物もかなり充実してきます。ミニトマトやあんパン等が所狭しと並びます。
ハッスル社員も思わずあんパンに手を出しました。走っているとこうしたものが無性に美味しそうに見えますよね。
日本橋の上に架かっている首都高の高架が見えて来るあたりが23km地点です。このあと日本橋まで行かずにすぐにコースは右折しますが、ここからしばらくは曲がり角が増えますので、コース取りにはくれぐれも留意しましょう。
証券会社が林立する茅場町の一角を過ぎ、新大橋通りに入ると、視界が一気に広がります。片側三車線を大きく使えますので、ここで自分のペースをしっかり取り戻しましょう。疲れを感じ始める30kmはまだ先です。
次々と現れる名所の数々
水天宮前を過ぎ、浜町の交差点を左にカーブすると、まもなく25km地点です。給水所や救護所が設置されているほか、ここにも5kmごとの関門が待ち構えています。ここの制限時間は13時13分。スタートから累積4時間3分です。ギリギリで走っている方は、ここからの関門の連続をしっかり見極めなければいけません。
JR浅草橋の駅前まで来ました。26km地点です。しばらくは日本人形、玩具、装飾品など昔ながらの問屋がひしめき、バンダイの本社ビル前にはウルトラマンや仮面ライダーの立像が鎮座しています。ここまで来れば浅草の折り返しまでもう一息です。
27km地点の給水所。バナナがとっても美味しそうです。思わず手を伸ばします。
浅草通りと交わる駒形橋の交差点に差し掛かると、突然右手の視界が広がり、そこにドーンと東京スカイツリーが見えます。前述しましたが、昨年はあいにくの曇り空だったので、スカイツリーのてっぺんが霧の中に隠れていました。でも晴天の日だと、この場所は抜けるような青空を背景にスカイツリーを見ることが出来る絶景ポイントです。カメラを持っている方はぜひ一枚!左手にはビールジョッキの形でお馴染みのアサヒビール本社も見えます。
前方正面に雷門が現れてきました。雷門前のカーブでは、太鼓を打ち鳴らす地元の皆さんや、有名人などが応援していたりするため、近づくに連れて写真撮影をしようと立ち止まっているランナーが増えますので要注意です。
右にカーブを切ると、またまた見えてくるのがスカイツリーとアサヒビール本社。ここでも写真を撮ろうと急にスピードを緩めるランナーがいるので気を付けてください。
隅田川にかかる吾妻橋の手前を右に曲がって、折り返し日本橋を目指します。左手の角にあるお店は「電気ブラン」で知られる神谷バーです。
30kmを過ぎて後半のチカラの見せ所
浜町まで戻ってきました。左手に見えるのが明治座です。コースは3車線あるので、ユッタリしています。応援の方にもゆとりがあります。
水天宮前です。30kmを過ぎて、そろそろ歩き始める人が出てくる頃です。なので、歩道寄りではなく、なるべく中央寄りを走った方が良いようです。
新大橋通りの突き当たり正面に、ぺんてるの本社ビルが見えてきます。これから浅草に向かおうというランナーもまだまだたくさんいます。
茅場町に架かる首都高の高架下。ガードの手すりにつかまって脚をストレッチする人たちが何人もいました。32kmに差しかかり、いよいよ疲れのヤマ場を迎えます。
32km地点にある救護所です。もう身体の限界だなと感じたら、恥ずかしがらず、遠慮なく声をかけましょう。途中で棄権する勇気を持つことも、レースではとても大切です。
ハッスル社員はここで、カフェインを200mg含有したメイタン・サイクルチャージ・カフェインプラス200を飲みました。カフェインと梅肉エキスの刺激がガツンと入って、30km過ぎに少し落ちてきていた気持ちが甦ります。
銀座三越まで帰ってきました。34km地点です。さあ、いよいよここからゴールまでの8kmは正念場です。糖質はしっかりカラダに入れていますか?水分補給は十分ですか?
三越のある銀座四丁目の交差点を左折し、昭和通りを超えると、そこには歌舞伎座の堂々たる正面玄関が!! コースの中央分離帯寄りから公式カメラマンが撮影していますので、歌舞伎座をバックにカッコ良く走る勇姿を撮ってもらいましょう。
歌舞伎座を過ぎてすぐに35kmの関門が控えています。急げ急げ!
築地四丁目の交差点を左折すると、対向車線を挟んで右手に見えるのが築地本願寺。無事の完走を祈りましょう。
待ち構える坂はリラックスして進め
さあ、来ました! 佃大橋です。よく、東京マラソン最大の難所であるというような言い方をされていますが、大丈夫です。それほど心配するような場所ではありません。たった100mほどのゆるい上り坂ですので、少しペースを落として、焦らずに前を向いて一歩一歩踏みしめて上がっていけば、1分程度もあれば橋の上に着きます。あっという間です。
佃大橋を登りきった、隅田川の真上が36km地点です。だいぶ辛くなってきますが、沿道の応援を力に、淡々と豊洲まで歩を進めます。
運河に沿って走っていると、おー!遂に出ました。「あと5km」の看板が! さあ、あと一息だ。
豊洲駅前を通過します。この辺りから景色にも変化がなくなってきて、気持ちが衰え気味に傾きます。後半最大の我慢のしどころです。心を強く持て!
前方に見えてきた東雲橋。これが最後の橋です。
橋を下りると39kmの看板。イオンを左手に見ながら、残すところあと3km。最後の力を振り絞り、ペースを落とさないように。
東雲の運送会社にランナーへのメッセージが!
「ツライのは気のせいです♡」
いい言葉だなー!
いよいよゴールへ!歓喜の瞬間へ
15番目となる最後の給水ポイントを過ぎると、「あと2km」の看板が。ボランティアの皆さんの応援にも力が入ります。
ゆりかもめの高架沿いを黙々と走る一団。この先のちょっとした坂道が意外に辛いのです。撮影ポイントでニッコリ笑って、一気に走りきる気持ちで!
これがその坂道の途中。歩くな!歩くな!残りあと1kmだ。
ランニングドクターもまもなくゴールです。
見えてきました!東京ビッグサイト。このカーブを左に曲がればあと数百mだ。
沿道からの最後の応援を浴びながら、ひたすら前に進みます。
遂にビッグサイトの敷地に入ります。
ゲートには「Last 195m」の文字が。ここで無理に飛ばしたりせず、マイペースでゴールに向かいましょう。
さあ、あとは一直線。喜びを噛みしめて、残り数十秒を大切に走ろう。呉々もテレビ中継のステージに気を取られて転ぶことなどないように。
そして、ゴール!おめでとう。皆さんおめでとう!
走り終わった後もさすがの東京マラソン
ゴールの後には、タオルやら完走メダルやらドリンクやら、色々なものがもらえます。こちらのスタッフの皆さんもお疲れさまです。
手荷物の受取り場所にも整然とスムーズに進めるような導線が考えられています。
これだけ広いと、焦ることもなく、ゆったりとゴール後を過ごせます。
手荷物受取りのスペースでも、百人以上のボランティア・スタッフの皆さんが立ち働いています。ありがとうございます。
完走者に配られたもの。これに加えて記念のバスタオルもあります。
もちろん、会場内には男女別の大きな更衣室が用意されています。
迷子になりそうなくらい広いので、親切に行き先看板まで設置されています。
駅へ向かうエスカレータ。皆さん大変お疲れさまでした。来年もまたここで会いたいですね。
今回大活躍してくれたガーミン ForeAthlete 920XTJ。今日走ったコースを地図で表示した画面です。
ハッスル社員はもはや、ガーミンが無ければ安定したペースでレースを走りきるということが出来なくなっています。心拍数を客観的に見つつ、5km単位でペースを維持しながら目標タイムをクリアするために、ガーミンは最高のパートナーになってくれます。いまや数あるGPSウオッチの中でも、老舗中の老舗であるガーミンは、自信を持っておススメできるブランドです。
さて、一夜明けた東京都庁前の朝です。歩いている人も少なく、昨日のあの賑わいが嘘のように、ヒッソリとした空気が流れています。
来年もまたこの場所に立ちたいなと思わせる、そんな魅力が、なぜか東京マラソンにはあるのです。