ウルトラマンスタンプラリー全駅をひと筆書きで走る!

ウルトラマンスタンプラリー&ガーミンForeAthlete 920XTJ

3月中旬に横浜マラソンを控え、少し距離を踏んでおきたいなと思っていた矢先、「これはランニング練習のとても良いモチベーションになるのでは?!」と閃いたのが、JR東日本の大好評企画「ウルトラマンスタンプラリー」でした。
電車には一切乗らずに、全65駅を自分の足で走って制覇しようという試みです。
乗降客を増やしたいというJRさんの企画意図には完全に反する行為ではありますが、ワクワクする気持ちを抑えられないハッスル社員は、すぐに取りかかりました。

自分が走るべき最適な道をガーミンGPSウオッチが教えてくれる!

最初に行ったのがコース決めです。いざ走り始めても、道に迷って無駄な時間を過ごしていては話しになりません。そこで、一番効率よく回るために「ひと筆書き」で走るルートを見つけようと考えました。
そこで、まず全65駅の位置関係を把握して、ランニングコースのおおよその形を頭に描きます。結果として、対象区間の西端にある西荻窪駅をスタートし、山手線部分は南側からS字を逆に回るように走り、最後は常磐線をひたすら北上して終点の取手駅に向かうというルートをイメージしました。

しかし、今回は行ったことがない街もたくさん走らなければいけません。道が全く分からない場所もあります。
そこで活躍するのが、GPSランニングウオッチ・ガーミンの「ナビゲーション機能」です。スタート地点と通過するポイントを決めていくだけで、走るべき最適な道を、GPSランニングウオッチが次々と示してくれるという驚くべき機能です。

ガーミンForeAthlete 920XTJ

コースの作り方は簡単。まずPCからデータ管理アプリである「ガーミンコネクト」にアクセスし、コース機能から新規に「コースを作成」を選択。ここでルートを具体的に作り込んでいきます。
今回の場合であれば、まず地図上で西荻窪駅を探してクリックします。すると、スタートポイントにマークが置かれます。
次に、荻窪駅、阿佐ヶ谷駅・・・といったように順々にクリックしていくだけで、最短かつ最適なランニングルートが自動的に生成されていきます。

コースの作り方1
コースの作り方2

少しルートを変えたいなと思った時は、コース線上の○ポイントを掴んでドラッグし、通過したい好きな位置に移動するだけで、これまた自動的にルートが変更されます。
出来上がった全ルートのマップがこれです。ひと筆書きになっています。総距離数はおよそ145kmです。

コース全図

でも、さすがに145kmは一日では回りきれないと判断。今回はこのルートを5日間に分けて走ることにしました。
そこで、5つのルートに分割してコースを個別に作成し、そのデータを愛機であるガーミン「ForeAthlete 920XTJ」に転送します。
これで準備は完了。さあ、スタートです。

DAY 1:まずは東京の西側エリアから

スタートは西荻窪駅からです。

西荻窪駅

中央線に沿って東に向かい、新宿から山手線沿いに南下し、目黒駅を目指します。一筆書きで効率的に回るため、途中で千駄ヶ谷駅、信濃町駅だけは押さえておきます。

DAY1コース

進むべき正しいルートは、すべてガーミンForeAthlete 920XTJが教えてくれます。数メートルでも道を外れたりすると、即座にアラート音とバイブレーションで、元に戻るよう注意を促してくれます。

ガーミンForeAthlete920XTJ

ナビゲーション画面は一見するとただの線しか表示されていないので、「なんだ、こんなモノなのか?」と思われるかもしれません。しかし、走っている最中は情報量の多い地図よりも、このシンプルな画面が逆にとても見易くて、理解し易いのです、使ってみるとよく分かります。

中野周辺

駅の近辺は人が多くてかなり走りづらいだろうなと覚悟はしていたものの、原宿駅、渋谷駅の周辺の混雑ぶりにはさすがに閉口しました。週末にランニング姿でうろつく街ではないということを改めて認識しました。
1日目の走行距離は20.54km、スタンプ獲得数は15個でした。

DAY 2:最大の難所、羽田空港へ挑む

2日目は目黒駅から東京の南側を攻め、品川駅まで戻ってくるというルートです。このコースの最大の難所は、東京モノレールの「羽田空港第1ビル駅」です。

DAY2コース

ご存知のように、羽田空港に向かう道路のほとんどは通行規制されていて、歩いて立ち入ることが出来ません。ところが、いろいろ調べてみると、一本だけ人間が徒歩で通れる道があることが明らかになってきました。それが、空港エリアの南端を走っている環状八号線です。環八の始点は何と羽田空港なのです。

羽田の大鳥居

実際に走ってみると、これが寂しい、寂しい。羽田の入り口にある大鳥居のあたりから空港ビルまでのおよそ5kmにわたり、車は別として、歩いている人とすれ違うことはほとんど無いという、実にロンリーな道です。
本当にこれで空港ビルまで行けるのか?という不安さえよぎりました。上空を飛行機が轟音をたてて飛んでいきます。無事にターミナルに辿り着いた時には、人がたくさんいるだけで何やら妙にホッとしました。

羽田トンネル
羽田ターミナル

羽田を折り返した後は、ひたすら品川に向かって旧東海道を北上します。
2日目の走行距離は34.40km、スタンプ獲得数は8個です。走った距離の割にはスタンプの数がものすごく少ない、報われないコースでした。

DAY 3:山手線中心部を抜け、埼京線エリアへ

3日目は品川駅をスタートし、上野駅まで北上。そこからお茶の水まで下って中央線を西に向かいます。
四ツ谷駅からは北に進路を変え、池袋を経由し、板橋駅を目指します。

DAY3コース
品川駅横

このルートの特徴は、とにかく信号でのストップが多く、時間ロスが大きい事です。やはり都会のど真ん中でのランニングでは、交差点がネックになります。
しかし、見所も数々あり、なかなか楽しいルートであった事は間違いありません。上野の西郷さんの銅像や、四ツ谷の路地裏の飲屋街を走り抜けるなど、普段でも歩かないようなところをガーミンが指定してくるのは、予想外の面白さでした。

上野の西郷さん
四ツ谷の路地裏
都電

3日目の走行距離は31.67km、スタンプ獲得数は21個でした。
全駅制覇的には最も効率の良いルートとなりました。

DAY 4:京浜東北線を南下し、下町へと突入

4日目は赤羽駅を折り返して京浜東北線を経由し、常磐線に沿って金町まで向かう下町コースです。

DAY4コース

都心と違って、駅周辺を除けば歩いている人も少ないため、とても走り易いコースでした。何となくホッとします。

十条銀座
清水坂公園

とりわけ隅田川と荒川を渡り、足立・葛飾エリアに入ってくると、高い建物が急に減るせいか、空がとても広く感じて心地よいです。

堀切橋

途中で見つけた和菓子屋でちょっと立ち食いなんていうのも、街ランの楽しみのひとつです。

あんず大福

4日目の走行距離は28.46km、スタンプ獲得数は13個でした。

DAY 5:常磐線に沿ってひたすら北へ

最終日である5日目は、金町駅をスタートして常磐線沿いを取手駅まで北上するルートです。

DAY5コース

このコースは、駅と駅の間の距離が、都内と比べて格段に長いという点が特徴です。
中央線と山手線の一部を走った初日は、駅間の平均距離が約1.37kmだったのに対し、この常磐線エリアは約3.7kmと3倍近くあります。それでも2日目の羽田空港エリアの平均距離4.3kmには及びません。やはり羽田空港ターミナルは遠かった・・・

江戸川上流
常磐線

ちなみに、柏駅のキャラクターはウルトラセブン。妙な充実感があります。

ウルトラセブン

この常磐線エリアは、どちらかというと幹線道路を走るルートが中心だったので、ランニングの快適さという点ではいまひとつでしたが、ゴール間近という気持ちが脚を速めます。

ゴールまでの距離
利根川大橋

5日目の走行距離は29.59km、スタンプ獲得数は8個でした。

取手駅

全駅制覇のゴールドカード

ということで、全65駅を5日間で走り抜け、ガーミンForeAthlete 920XTJに記録された総距離数は144.66kmとなりました。ちなみに走行時間の合計は17時間32分28秒でしたが、駅構内への入場や信号待ちも多かったので、こんなものでしょうか。
そして、スタンプ帳は全部埋まり、「ウルトラの父&母」のスタンプを押してもらうことが出来ました。

スタンプコンプリート

全駅制覇の証としてJRさんからいただいたのが、ゴールドに輝く「全駅ウルトラ制覇証」。でも、冒頭でも述べましたが、JRさんの企画意図にそぐわない行為であります。もちろん、それぞれの日の始発地点までの移動と、終着地点からの帰りの移動については、JRさんを思いっきり使わせていただきましたが、途中区間は降車しておりません。 なので、ピンバッジも貰っていませんし、全駅制覇のプレゼントにも応募しておりませんので、どうぞご安心ください。

全駅制覇証

とにかく、ガーミンのナビゲーション機能のお陰で、ほとんど迷うことなく、およそ145kmの道を、目的地をたがわず駆け抜けることが出来ました。この機能、本当に使えます。
ちなみに、この事前のコース設定によるナビゲーション機能が搭載されているガーミンの機種は、現時点ではForeAthlete 920XTJとfenix3Jシリーズのみとなります。ハッスルランニングでご購入された方への特典「ハッスルオリジナル ガーミンForeAthlete920XTJ 使いたおし読本」でも、もちろんナビゲーション機能について詳しくご紹介しています。
ぜひ皆さんも、このナビゲーション機能を一度お試しください。クセになります。

GPSウオッチの指示を受けながら「横浜マラソン 2016」を走ってみる!

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