ForeAthlete620J /220J パワーセーブモードには要注意

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「ガーミン ForeAthlete620J/220J 使いたおし読本」に載せようかと思ったものの、ページ数の関係で泣く泣く外したネタをご紹介する記事の第2弾です。 今回はパワーセーブモードに関するお話です。

ForeAthlete 620J / 220Jには「パワーセーブモード」を「オフ」にする機能が無くなりました。

パワーセーブモードとは?

と言っても、そもそもパワーセーブモードって何よ??と思われる方も少なくないでしょう。
パワーセーブモードとは、ガーミンの前モデルであるForeAthlete610日本版に備わっていた機能なのですが、一言でいえば “節電モード“ です。

GPS信号を受信し続けるには、結構な電力を消費します。そこで、衛星信号をキャッチして待機状態になっていても、5分間何も操作をしないと、電力消費を抑えるために衛星との通信を一旦打ち切って、強制的に時計モードにしてくれるという親切な機能です。

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レースの時に注意しないと焦ることに。。

この機能、普通の状態ではとても便利なのですが、反面、レースの時にはこれがアダになることがあります。
つまり、スタート前に衛星信号をキャッチして準備していたのに、いつの間にかセーブモードに入りGPSの信号が切れていて、衛星の再キャッチがスタートラインをまたぐまでに間に合わないということが起こる恐れがあるのです。
実際にハッスル社員も、ガーミンの昔の機種を使っていた時にこの事態に遭遇し、焦りまくった経験があります。

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ForeAthlete610JやForeAthlete910XTJはどうなのか?

そこで役立ったのが、610の日本版だけに搭載されていたパワーセーブを「オフ」にする機能でした。ForeAthlete910XTJにはパワーセーブの機能自体が搭載されていなかったので、こんな心配もありませんでした。

最新機種であるForeAthlete620Jと220Jにはパワーセーブモードのオフがありません

しかし、ForeAthlete620J / 220J には、このパワーセーブをオフにする機能が付いていないのです。ということは、GPS受信状態で放っておけば、必ず省電力モード=時計画面に切り替わってしまうということです。

しかし、ご存知のようにForeAthlete620J / 220JにはクイックスタートGPS機能が搭載されています。衛星受信をオフにして時計画面になっていても、再度タイマー画面に戻せば、秒速でGPS信号を捕捉してきます。おそらく、この機能があるからこそ、パワーセーブをオフにする機能も省かれたのではないかとハッスルでは想像しています。

ではレース前にどうすればよいのか?

それでも、レース本番前の緊張の時に万が一のことが起こるのは、精神的なダメージがものすごく大きいですから、無いに越したことはありませんね。

そこで、パワーセーブに入るまでの時間は、必ず「25分」に設定しておくことをお勧めします。
やり方は次のとおりです。
初期設定では5分になっていますから、
「メニュー」▶「設定」▶「アクティビティ」で25分に変更します。

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さらに、レース前日にはパソコンに接続して、必ずGPS情報の最新データを取得して、クイックスタートGPSが働くようにしておきます。その上で、当日はスタート予定時刻の10分位前になったら、時計を操作して、パワーセーブモードを解除し、タイマー画面に切り替えて、GPSを受信します。ここからは、もう現在時刻を気にする必要もないでしょう。

さらに、レース前日にはパソコンに接続して、必ずGPS情報の最新データを取得して、クイックスタートGPSが働くようにしておきます。その上で、当日はスタート予定時刻の10分位前になったら、時計を操作して、パワーセーブモードを解除し、タイマー画面に切り替えて、GPSを受信します。ここからは、もう現在時刻を気にする必要もないでしょう。

あとはスタートライン通過時に、ガーミンのスタートボタンを押すだけです。
レースに落ち着いて臨み、練習の成果を100%発揮するためにも、ぜひお試しください。

次回は620Jのランニングダイナミクス・データについて触れたいと思います。

「ガーミン ForeAthlete 620Jで計測できる“接地時間” “ピッチ” “上下動” の気になる関係

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