これがGセンサーの実力
トンネルだって、ビルの谷間だって、もう怖くない

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お陰さまで無事「ガーミン ForeAthlete620J/220J 使いたおし読本」が完成し、ご購入いただいた皆様のお手元にお届けできるようになりました。

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発売から1か月間、ハッスル社員はForeAthlete620Jと220Jを腕に巻いて、使い方の不明点を確認したり、データの分析やVO2Maxについてなど、いろいろな実験を試みました。 特にランニングダイナミクスのデータ比較からは、今まで知らなかったことが数値でわかり、相当に学ばせていただいたものがあります。

結局「読本」は30ページもの大作になりましたが、読本に入れるほどではないかな〜ということで、迷った挙げ句に選考から漏れてしまったネタがいくつかありますので、この「走って発見」のコーナーでこれから少しずつ紹介していこうかなと思っています。
まずは、Gセンサーの実力についてです。

ガーミンの新機能Gセンサー内蔵によりトンネルも怖くない

練習やレースなどで、トンネルやビルの谷間に入ってGPS信号が途切れてしまったという経験をお持ちの方は多いでしょう。
ガーミンにはこれまでも、そうした場合に備えたバックアップ機能がありました。
それは、障害物を抜け出してGPS信号を再び受信した時点で、ロストした分の区間を直線で繋ぎ、それに相当する距離を走ったものとみなして走行履歴に加算した後に、引き続き記録を再開し始めるというものです。

これに対して、ForeAthlete620J/220Jには、本体内に新たにGセンサーと呼ばれる「加速度センサー」が内蔵されました。 「加速度センサー」「Gセンサー」ってなんとなくわかるような気がするけど、実はよくわかっていませんでした。

調べてみると、いろいろな角度からカラダの動きを検知するセンサーのことでした。このGセンサーが内臓されたことによって、ガーミンがGPSを見失うとデータの取得先を加速度センサーに切り替え、カラダの動きを検知することで、距離、ペース、ピッチをしっかりと記録してくれるようになります。もちろんGPSを再度受信したときには、通常の衛星信号による記録に戻ります。
これでもう何も恐れることなく、トンネルや地下道を練習コースに加えることができますね。トンネルを通過するレースでも安心です。

Gセンサーの精度を試してみた

では、その実力はどれほどのものなのでしょう?ということで、走ってみました。
下のデータは、ハッスル社員がGPS信号を「オン」と「オフ」で走行した時のコースです。

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約1kmほどある直線コースの道路を、GPS「オン」と「オフ」で2往復しました。【GPS「オン」=GPSを使用して測定された距離、GPS「オフ」=Gセンサーを使用して測定された距離】ということになります。

次の表が、それぞれの往路と復路を別々に測定した結果です。

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GPSオフ、つまり加速度センサーによる記録の方は、場所の特定ができないため地図は記録されません。しかし、距離とペースはしっかりと記録されました。
加速度センサーによる記録の方が若干短めに出ていますね。
しかし、GPSをロストした時のバックアップ機能として使う分には、十分な精度と言えるのではないでしょうか。これならば、以前の穴埋め式バックアップに比べて、より現実に近い測定値が期待できると思いました

他のネタについては、またご紹介します。まずは、ガーミンForeAthlete620Jと220Jに新たに搭載されたGセンサー(加速度センサー)についてでした。

ForeAthlete620J /220J パワーセーブモードには要注意

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