レースシーズン真っ最中ですね。
毎週末には、日本および海外のどこかで必ずと言っていいほどレースが開催されています。
レースでのペース管理のために、ガーミンを駆使しているランナーの皆さんもたくさんいらっしゃると思います。
しかし、ガーミンに限らず、GPSウォッチはパソコンと同じです。精密機械なので、想定外のことが起こる可能性もゼロではありません。 練習中ならいざ知らず、レース前やレース中にハプニングが起こったら取り返しがつきませんね。
そこで、レース前にチェックしておくべきガーミンのポイントについてご紹介しましょう。
レース前夜の充電は避けよう
私は数年前、レース前夜の寝る直前にガーミンの充電をセットしたことがありました。
ところが、翌日起きて見てみると、なぜか「充電が必要です」の文字が===。泣きました。
理由は定かではありませんが、GPSウォッチは精密機械ですので、このように時々「?」なことが起こります。パソコンと同じだと考えた方が良いでしょう。
だから、充電はレース前夜ではなく、前前夜、もしくは前日の午前中がおすすめです。万が一何かが起こっても、対処できる時間を作っておくようにしましょう。
*自動ポース機能はオフにしよう(2013.2.11 追記しました)
ガーミンには機種によって(ForeAthlete910XTJ、ForeAthlete610、ForeAthlete10J)「自動ポーズ」という機能があります。
ForeAthlete10Jでは、停まった時に自動で一時的にタイマーをストップさせる機能です。
ForeAthlete910XTJとForeAthlete610ですと、設定した速度以下になるとタイマーをストップすることもできます。
すごいですね。これはロング走の時などは便利なのです。コンビニにとまったときとか、信号待ちとかの時に役立ちます。
しかし、マラソンレースでこれがオンになっていると、ゴールした時に自分のガーミンに表示されているタイムとゴールのタイムに差ができてしまいます。ゴールしたときの公式タイムよりも速いタイムが表示されてしまうわけです!
これは大変です。タイムを狙っている時には致命傷になりかねません。
一度、ForeAthlete910XTJをお持ちのお客様からお電話をいただき、「公式タイムよりもガーミンの方が速いタイムになっている」とご質問を受けました。このお客様はに詳しく伺ったところ、やはり自動ポーズがオンになっていたのです。
皆さんも東京マラソンの前に設定を確認してみてはいかがでしょうか?
念のため、操作マニュアルのページをここにご紹介しておきます。
● ForeAthlete10J 操作マニュアル 44ページ
● ForeAthlete610 操作マニュアル 99ページ
● ForeAthlete910XTJ 操作マニュアル 184ページ
スタート地点で慌てないように〜パワーセーブモード機能は「オフ」にしよう!
ガーミンには機種によってパワーセーブモードという機能があります。取扱説明書には「パワーセーブモード」とは、5分間ボタン操作をしない状態が続くと、自動的に省電力モード(GPS受信の終了)に切り替わる機能です」と書いてあります。
つまり、レースの時にパワーセーブモードをオフにしておかないと、スタート直前にタイミング悪くGPSの受信をストップする状態に自動で入ってしまう可能性があります。その場合、再度GPSを探しにいくため、位置情報を取ってくるまでにまた数十秒が必要になるのです。通常の練習のときなどは良いのですが、レースのスタート時にこの状態になってしまうと最悪です。場合によってはスタートの号砲までに間に合わないということが起こりえます。
実は私も一度、フルマラソンのレースでForeAthlete610のパワーセーブモードをオフにするのを忘れたことがあります。
スタートまであと30秒というところでふと画面を見てみると、見事にパワーセーブモードが入ってGPSがオフの状態に戻っていました。そこからまたGPS信号の受信開始に切り替えたのですが、スタートには間に合わず、半パニック状態に陥りました。
距離が測れないということよりも、精神的なダメージの方がはるかに大きかったです。
パワーセーブモードが装備されたガーミンForeAthlete610/10Jは、この機能をオフにすることが可能です。
私は当日の朝だと結構忘れてしまうので、前日の夜に諸々の設定を確認しておくようにしていて、その際に必ずパワーセーブモードもオフにしています。ForeAthlete910XTJはパワーセーブモードがありませんので、設定変更の必要はありません。
転ばぬ先の杖〜念のため予備のランニングウォッチも持って行こう
先ほども触れたように、GPSウォッチは精密機械です。
当日何があってもよいように、アナログのランニングウォッチをお持ちの方は予備で1台持っていくのもおすすめです。万が一のときに時計なしで走るというのは、メンタルにもダメージが大きいですし、タイムが細かく分からず、せっかくのレースが台無しになる可能性だってあります。
「転ばぬ先の杖」があれば、安心ですね。昨今はレース参加費も決して安くないので、レースを無駄にはしたくありません。「備えあれば憂いなし」です。