【ForeAthlete 610】
新機能満載!ソフトウェア・アップデートをしよう!

いいよねっとの公式サイトにて、ガーミン ForeAthlete 610の最新ソフトウェアのアップデートがダウンロードできるようになりました。

ハッスルでも早速ダウンロードして使ってみましたが、すでに610をお持ちの皆さん!このアップデートは絶対におすすめです。使わなきゃ損する、日本版オリジナルの機能が【目白押し】です。
いくつかの主要な新機能をご紹介しましょう。

<重要・注意>
アップデートを行うと、自分のプロファイルデータや走行履歴データが削除されますので、必ず事前にパソコンに接続してデータのバックアップを取るようにしてください。消えたデータは復元できません。

ラップごとの積算時間を表示 (日本版オリジナル)

走行履歴の「ラップ表示」画面に積算時間の項目が追加され、スタート時からの通算タイムが各ラップごとに一目で分かるようになりました。US版にはない、日本版オリジナルの機能追加です。

走った後で自分の走行データを分析しようとしたとき、積算時間表示があるのは意外と便利です。
例えば、マラソンレースで1kmごとのタイムを自動ラップで記録していた場合でも、最初の10kmまではどのくらいかかったのだろう?20kmまでは?といったように、ポイントごとの通過時間を知りたくなるものです。
実はこの機能、以前のガーミンの一部の機種にはあったのですが、610では無くなっていて、個人的には非常に困っていました。レース後の分析で、地点ごとの通過時間を出すために、いちいちタイムを集計するのはとても面倒でした。ですから、今回のアップデートで積算時間表示が復活したことを非常に喜んでいます。
日本の利用者の方々の声から、日本版のみの機能として追加されました。

自動ラップで記録された距離ごとに積算時間が一目で分かります(矢印部分)

記事写真

準天頂衛星「みちびき」の電波受信対応 (日本版オリジナル)

次に、国産の人工衛星「みちびき」に対応したことは大きな追加機能でしょう。

「みちびき」は、2010年9月に打ち上げられた日本オリジナルの人工衛星で、日本のほぼ天頂(真上)を通る軌道を持つということで、準天頂衛星システムと呼ばれます。障害物の少ないほぼ真上からGPS信号を受信できるため、山間部や都心部の高層ビル街など、測位できる場所や時間が広がるということで期待が集まっています。

写真は、610のGPS信号受信状態の画面ですが、一番右側に表示された「Q1」というのが「みちびき」です。
一番右にQ1が表示されれば「みちびき」を捕捉しています(矢印部分)

記事写真

確認方法は、メニューの「システム設定」⇒「GPS」⇒「GPS受信状態」で確認ができます。

下に「位置精度」という表示がありますが、ふだん街中を走るときは10m前後の測位誤差で上下している数値が、この時は3mという非常に小さな誤差となっています。たまたま複数の衛星の受信状態が良かったのか、はたまた「みちびき」を捕捉してきたおかげなのかは判別できませんが、ちょっと嬉しい瞬間です。

ただ、大喜びするのはまだ少し早いかもしれません。と言うのも、「みちびき」が日本の天頂付近に現れるのは、1日のうち7~9時間程度と言われています。しかも季節によって時間帯が変わります。
今の季節は、ちょうどテストを行った午後2時〜3時くらいに最も天頂付近にいるようで、写真のような受信状態になりました。しかしJAXA(宇宙航空研究開発機構)によれば、常に日本国内から1機以上見えるようにするためには、最低3機の衛星が必要になるとのこと。GPS信号の受信状態を一日中ベストに保つためには、あと2機が打ち上げられるのを待たなければいけません。

しかし、その第1歩の恩恵を早くも享受できるというのは、ガーミンユーザーとしてはちょっと嬉しいですよね。日本の人工衛星への対応ですから、もちろん日本版限定の追加機能です。アップデートしたら、是非チェックしてみてください。

※日本の天頂にいる時間は季節によって異なり、捕捉できない時間帯がありますのでご注意ください。

回復心拍数を表示

タイマーを停止してから2分後に「回復心拍数」を表示する機能も追加されました。

運動後の心拍数の回復が早ければ、それだけ心肺機能が高いと言われます。ランニング経験が長くなって、月間走行距離が増えてくれば、確実に心肺機能が高まってくることが期待されます。継続的に心拍計を装着して走ることで、カラダの変化を心肺機能という面から客観的に見ていくことができるようになります。

回復心拍数を計測する時間については、様々なやり方があるようですが、ForeAthlete 610ではタイマーのストップボタンを押してから2分後の心拍数を自動表示するように設定されています。

記事写真

ちなみにForeAthlete 610の心拍計は別売オプションですが、ぜひ装着して走ることをお奨めします。よく、最大心拍数は(220 − 年齢)が目安などと言われたりしますが、私は朝ラン派なので、特に心拍数には留意しています。起床直後のランニングでは、必ず心拍数をガーミンの画面上に表示させ、走りはじめの5kmまでは140bpm以上にならないよう、ジョグのスピードを抑えながら走るようにしています。

今回追加された回復心拍数の表示機能は、健康第一でランニングを続けていくための指針となる、非常に有益なデータになると思います。

時計表示をオフにできる!

レースのときに「時計表示を消したい」と思ったことはありませんか?
はい、ForeAthlete 610では、それが出来るようになりました!

【設定】の【ページ表示】で【時計ページ】をオフにしておけば、タイマースタートと同時に時計が表示されなくなります。これでもうレース時にも時計画面を気にすることなく、自分が必要なページだけをスライド表示して、走りに集中できるようになります。

その他、不具合修正について

その他にも、不具合の修正も含めた以下のような機能が搭載されました。

・パワーセーブモード解除時の右から左への画面スライド距離を長くする修正(日本版オリジナル) 
※服の袖などが当たりパワーセーブモードが解除されてしまうのを防止するため
・設定したペースに近づいた時に頻繁にアラートがならないように変更
・履歴ページの週の表示方法を変更
・100件以上の位置情報を保存しようとした際に、「メモリーフル」と表示されるように修正
・履歴ページを表示させ、タイマーを起動させ、電源を切ろうとするとシャットダウンする問題の修正
・「タイヤサイズ」の翻訳を、「周長」へ変更
・フットポッドやケイデンスセンサーと接続した後に、間違ったスポーツモードが設定ページに表示される問題の修正
・位置フォーマットの規定値が、「hddd-mm’ss.s"」にも関わらず、今どこページに「hddd-mm.mmm'」で表示される問題の修正
・他ユーザーのアクセサリー(心拍、フットポッド、ケイデンス)センサーと不正に接続されてしまう不具合の修正
・その他、最新の英語版ソフトとシンクロ

アップデートの際に多くの方がぶつかる問題点について

最後に、アップデートの際に多くの方がぶつかる問題点について記しておきます。

アップデートは、パソコンでいいよねっとのサイトからソフトウェアをダウンロードし、それをガーミン本体に自動転送するのですが、ダウンロードしたファイルを格納するための指定フォルダーがパソコン上に見つからない場合があります。
これは、最近のOSの特徴なのですが、重要なデータをユーザーが誤って書き換えてしまわないよう、システムファイルを「非表示」つまり隠しファイルにしているためです。Windowsだけでなく、MacOSでも同様の仕様になってきています。

アップデートの実行は、いいよねっと社の公式サイトの「ソフトウェアダウンロード」にある「ForeAthlete 610」をクリックして、そこに書かれた指示に従って慎重に行ってほしいのですが、ダウンロードしたファイルのコピー先であるDevices >(ユニット番号)が格納されているフォルダーが見つからない時には、“隠しフォルダーを見えるようにする作業”を行わないといけません。

Windowsの場合の対処法は、いいよねっと社のダウンロードのページに紹介されていますが、MacOS Xの場合も、隠しフォルダーを表示するためにコマンドを打ち込むか、フリーソフトを使って隠しフォルダーをファインダー上に表示できるようにするなどの作業が必要ですので、ご注意ください。

では、ソフトウェア・アップデートで、さらに素晴らしいガーミンライフを!

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