ガーミンINSTINCTがもう手放せない!

ガーミンのGPSランニングウオッチの定番といえばForeAthleteですが、いまやガーミン社も多角的な製品戦略を進めていて、山岳スポーツ向けfenixシリーズやアクティビティトラッカーをメインとしたvivoシリーズなども広く知られるようになってきました。また、ゴルフ向けのApproachや、ダイビングウオッチ Descentなどニッチ市場にフォーカスした製品も充実してきています。

そんな中、2018年11月に新たに発売されたのが、これまでのどのシリーズとも異なる新たなコンセプトで開発された『 INSTINCT(インスティンクト) 』です。

ガーミンINSTINCT

INSTINCTの意味は“本能”。まさにアウトドア・スポーツウオッチを極めようという姿勢を感じます。
実はハッスル社員は発売と同時に使いはじめ、その高い機能性と使い勝手の良さにすっかり魅せられて、もう手放せないランニングギアととして愛用しています。
ここでは、新製品 INSTINCTの特徴についてご紹介したいと思います。

おそるべし! INSTINCTの予想以上の機能

まず、INSTINCTに搭載された機能の豊富さには目を見張るものがあります。 対応する衛星は、米国のGPS、ロシアのGLONASS、日本のみちびきの3つを受信できるのはもはや当然(645も3つに対応)ですが、INSTINCTはこれに加えてヨーロッパのGALILEOにも対応した4システム測位を実現しているのです。これによって安定した測位性能が得られると言います。
またINSTINCTは、アメリカ国防省が物資調達を行う際の選定基準としているミルスペック(Military Specification)をクリアした耐水、耐熱、耐衝撃性能を備えています。なんと100m防水の仕様に、fenixでおなじみのABCセンサー(気圧高度計+コンパス)まで搭載されていることにビックリ。ランニングのほかにスキー、スノボ、登山、スイムなど様々なスポーツに耐えうるタフネスさが、アスリートの心をくすぐります。
もちろんガーミンが誇るワークアウトやナビゲーション機能も充実し、光学心拍計による心拍ゾーンやストレスレベルの計測が可能なほか、ライフログもしっかりと記録してくれます。しかも、ガーミンの省電力技術によってGPS使用時で最大14時間の稼働を可能にしていながら、この価格であることに驚かされます。

ガーミンINSTINCTの機能

画面は小さいけれどコストパフォーマンス抜群

ですが、当然ながら、コストダウンを図るために仕様をある程度抑えざるを得ないというのは世の常です。その点にも言及しておきましょう。 INSTINCTがForeAthleteシリーズと比べて異なっている最大の点は、液晶ディスプレイの仕様だと言って良いでしょう。INSTINCTには、画面が小さめのモノクロ液晶が採用されています。
INSTINCTの液晶サイズは23×23mm(128×128ピクセル)で、いま売れ筋のForeAthlete 645 の30.4×30.4mm(240×240ピクセル)と比べてしまうと見劣りするのは否めません。
デメリットと言えばデメリットなのですが、私の経験から言うと、実際に使い込んでみると画面が小さいという感覚をほとんど覚えないから不思議です。モノトーンのくっきりしたコントラストのおかげなのかもしれませんが、データが視認し易くなっているひとつの理由が、画面右上にある固定された丸い小窓の存在です。

ガーミンINSTINCTの画面

この丸い小窓は、一見小さめの画面サイズをより小さくしているような印象を与えるのですが、ここに、現在何のデータを表示しているかを示すアイコンが出るため、瞬時に表示データの意味を認識することができるというわけです。
ランニング中には、この小窓に心拍数を表示させたりできるので、非常に便利です。
重量は52gと、ForeAthleteシリーズと比べると若干ながら重いのですが、この点は全く気にならないと思います。

また、ベルトを抑える留め具が金属ではなく樹脂製である点が、金属アレルギーで悩まされているハッスル社員には極めて嬉しい仕様でした。夏場を迎えないと何とも言えませんが、今年はかぶれが起こりにくいのではないかと密かに期待しています。

ガーミンINSTINCTのベルト

ForeAthlete 645 で使えるのに、INSTINCTでは使えない機能がもう一点。それは、Garmin Payが使えないことです。Garmin Payは、現在急速に普及するキャッシュレス決済機能で、スマホなしでもガーミンだけで非接触決済が可能です。現在ローソンなどで使えるようになっています。
ハッスル社員は、はじめはそんな機能は必要ないと思っていましたが、実際に使ってみると、ランニング中にお金を出す手間がかからないということの利便性を実感しました。645を着けて走るときには大変重宝しています。
でも、INSTINCTには、コストを抑えるためにGarmin Pay機能が装備されていないのでご注意ください。

ひたすらスマート路線に向かっている最近のForeAthleteシリーズにはいまひとつピンとこない、納得できないという方には、ワイルド感がたまらないINSTINCTをご検討いただければと思います。

INSTINCT の詳細/ご購入はこちらです。

ForeAthlete新製品レビュー/945と245 どこが違う?

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