数多くのカーブが延々と続き、ルートを挟み込むようにそびえ立つビル群。
さらには新宿御苑の下を通る長〜いトンネルが控える「新宿シティハーフマラソン」。
このGPSウオッチにとって非常にタフな環境を、ガーミンがどう乗り切るのか? 運良く当選したハッスル社員Bが試してきました!
装着したのはガーミン910XTJとハートレートセンサー(心拍計)です。
「ペース」と「心拍数」の推移
まずは例によって「ペース」と「心拍数」の推移です。
今回のレースでは、後半に向かって徐々にペースが上がっていくように走ることを心掛けてみました。図がペースと心拍数を対比させて描いたグラフです。
途中、少し下がり気味なところがあるものの、比較的キレイに右肩上がりになりました。これも、ガーミンを着けて走っているお陰です。リアルなペースが客観的に見えていなければ、素人の私では、こうは簡単に行かないと思います。
キロ7分程度から入り、徐々にペースを上げ、最後はキロ4分近くまで持っていっています。注目すべきは、ご覧いただくと一目瞭然のとおり、スタート前に80くらいだった「心拍数」が2kmまでの間に一気に176まで上がります。しかしその後、5km近くでは一旦150台で落ち着き、それ以降はペースに合わせて上昇していきます。
これを見る限りでは、(私の場合は)心拍数が安定する5kmあたりまでは、あまりペースを上げることは禁物だということが、それとなく推測できます。自分のカラダの声を聞きながら適正なペースを管理することの重要性が何となく伺い知れますね。
計測距離について
ゴールまでのトータルタイム(ネット)は1時間57分。
ガーミン910XTJによる計測距離は21.55kmでした。
ハーフの公式距離は21.0975kmですから、その違いはおよそ452m。
1キロあたりにすると21m少々という差は、次々と現れるカーブを大回りして走っている自分の走行軌跡から考えると、十分な許容範囲だと思います。
(コースマップは図を参照・クリックで拡大)
問題の新宿御苑トンネル
さて、問題の新宿御苑トンネルです。
トンネルの入り口に突入すると、すぐにピッと音が鳴って「衛星ロスト」と表示されました。距離表示は「15.41km」でストップしています。
トンネル内を走ることおよそ4分半。
出口を出て上空が開けた途端、ピッと音がして16kmの自動ラップが切れました。同時に距離表示がパッと切り替わり、「16.25km」と示されています。
なんと、トンネルに入っている間にロストしていた分の距離を、トンネルを出た瞬間にガーミンが自動的にキャッチアップしてくれたのです。
右図を見ていただけると分かりますが、若干弓なりになった御苑地下のトンネルの形まではさすがに読み取れておらず、A点(トンネルの入り口)からB点(出口)までが直線で結ばれる形になっています。ガーミンが拾ってきたその距離は840m。
家に戻ってから、新宿御苑トンネルの全長を調べると、約840mだというではないですか!! 実にぴったり。ビンゴ!です。
これまでにも数々のガーミンの優れた機能を紹介してきましたが、この衛星ロスト分をここまで正確に自動キャッチアップしてくれる機能には、改めて感動させられました。
恐るべしガーミン910XTJ!! これからもハートレートセンサーと共に、私のレースを強力にサポートしてくれることでしょう。大いに期待しています。(それよりももっと練習せねば〜)