ガーミンのナビ機能でスタンプラリー、今度は仮面ライダーだ!

ガーミンのナビ機能でスタンプラリー、今度は仮面ライダーだ!

お読みいただいた方もいらっしゃると思いますが、ハッスル社員は、今年の2月に開催されたJR東日本のウルトラマンスタンプラリーを、走って制覇するという試みを行ないました。およそ150kmのコースを5日間かけて走ることで、大変充実した練習ができました。

そして、今年の夏休み期間中に同様のスタンプラリー企画を行ったのが、地下鉄の東京メトロです。こちらのテーマは「仮面ライダー」。われわれの世代にとっては、どちらも外せないスーパーヒーローです。
そこで今回も、ガーミンのコースナビゲーション機能を使って、全駅を走って巡ってみることにしました。

事前にルートマップを作成

まず、前回同様に、ガーミンコネクトのコース作成機能を使って、東京メトロの地下鉄 全37駅を一筆書きでつないだルートを作ります。
ガーミンコネクトのコース作成画面では、ルートの軌跡をドラッグ&ドロップで自由に編集することができますので、どういうルートを取れば無駄なく効率よく全部を回りきれるかを必死で考え、コース編集を行いました。
完成したコースは以下です。

ガーミンコネクトで作成したコース

今回のスタート地点は、練馬区小竹町と板橋区向原町の境界線上にある小竹向原駅に設定しました。
そこから東に向かって進み、北先住駅を経由して、千葉県市川市の妙典駅を目指します。そして一転、西に向きを変えて都心の駅を巡り、最終目的地である杉並区の荻窪駅まで、全長93.54kmのコースです。このとおりに走れば、最短の距離ですべての駅を回れるのではないかと考えました。

1日に走る距離については、前回同様あまり無理はせず、3日間に分割して約30kmずつを走ることにしました。
今回お供いただいたガーミンは、7月に発売になったばかりのForeAthlete 735XTJです。 ガーミンコネクトで作った上記ルートのデータを、事前に735XTJに転送しておけば準備は完了です。

ForeAthlete 735XTJ

非日常の風景を楽しく走る

街ランをするといつも感じることですが、ガーミンが指示してくれるルートどおりに走ってみると、普段は車で通り過ぎているだけの場所や、仕事で移動している時には絶対に通らないような路地など、本当に新しい景色との出会いの連続です。
都電がガタゴトと通り抜ける住宅街や、遠くにスカイツリーを望む隅田川沿いの瀟洒な公園など、いつもの練習コースからでは想像もできないような風景が広がります。

都電が通り抜ける住宅街
隅田川沿い

このように全く訪れたことがない(道を知らない!)街を走るときでも、曲がり角の手前に来れば、ガーミン ForeAthlete 735XTJ があと何mで右折or左折すればよいかを逐一知らせてくれますから、心配は一切いりません。
万が一ルートから外れても、アラートで「オフコース(コースを外れてるよ!)」と教えてくれますので、画面上に示される緑色の正しいルート上に向かって走れば、すぐにコース上に戻ることができます。

ガーミンのアラート機能

今回の街ランでも、途中の美味しい補給食が大きな楽しみのひとつでした。
まずは人形町のお豆腐屋さん「双葉」の甘酒ソフトクリームです。ほんのりとした甘さが疲れたカラダを癒してくれます。

「双葉」の甘酒ソフトクリーム

そして、真夏の炎天下の中で救いになったのが、これです。
暑さが限界になってきた時に、本当に助けられました。ボトル型のかき氷のため、歩きながら、走りながらでも口にすることができるので、結構便利です。

カルピスウォーターボトルアイス

GPSにも弱点がある

さて、ここで、今回のチャレンジの中でぶち当たった“壁”について少し紹介しておきましょう。

まず、スタンプが置いてある場所が地下の駅構内に入ってみないと分からないということに大変難儀しました。
このスタンプラリーを企画した東京メトロさんの意図どおりに、地下鉄を使って移動してくれば、ホームからスタンプが置いてある場所までの“誘導看板”がしっかり掲示されているため、目的地まで難なくたどり着けます。
しかし、そもそも外の道路から入ってくることは想定されていないため、比較的小規模な駅は良いものの、都内中心部に位置する、改札が何箇所もあるようなターミナル駅ともなると、どの入り口から地下に入れば良いかさえ見当がつきません。これで、随分と時間を費やしました。
特に大変だったのが、大手町駅です。
以下の移動ルートの軌跡をご覧いただくと、地図の真ん中あたりで行ったり来たりしているのが分かります。これは、どこから地下に入れば良いか分からず、地上でオタオタと迷っていた結果です。

移動ルートの軌跡

さらに、GPSウオッチを使われている方なら良くご存知のことと思いますが、GPSには地下が苦手という弱点があります。地下では衛星信号を受信できませんから、現在の自分の位置を完全に見失います。
上記の走行地図のうち、左下から右上にかけて斜めに直線が伸びているのがお分かりいただけると思います。これは、左下の入り口から入って、右上の入り口から出てきたということを意味しています。
とりあえず地下道に入ったものの、スタンプのある場所がそこから400〜500mも離れた場所だったため、地下の中を延々と歩きました。
この間、GPSはロストしたままなので、いま自分がどこにいるかはガーミンの画面上ではまったく判別できません。現在地点を表す矢印も、動かないままです。
そして、最寄りの出口から地上に出て、GPS信号をふたたび捕捉したときに始めて、その間のルートが直線でつながります。自分で予想していた位置よりも随分と遠くに出てしまったな、というのがこの時の感想でした。
今回のスタンプラリーの目的地である37カ所の駅のうち、千葉県の一部の駅を除いたほぼ全てが地下道の中にあります。大手町以外にも、地下で行ったり来たりしたことで、随分と時間をロスしました。

そしてもう一点。ルートどおりに走らずに、目的地を通り過ぎてしまうというミスを犯しました。
下の画面をご覧ください。

あらかじめ設定したルートと実際に走ったルート

緑色の線があらかじめ設定したルートなのですが、途中で道を間違えてしまい、並行して走る一本右の道に入ってしまったところです。
早めに元に戻ればよかったのですが、前方に進めば正しいルートに戻れそうだと勝手に判断し、そのまま真っすぐに進んでしまったのです。

ところが、実は左側の正式ルート上に、目的地の1つである「新御茶ノ水駅」があったのです。ただでさえ見落としやすい地下鉄の入り口を、完全にスルーしてしまいました。(以下、地図)

あらかじめ設定したルートと実際に走ったルート

ボーッと走っていて、うっかりルートを外れてしまったがために、駅をひとつ見逃してしまったわけです。おかげで、翌日はこの駅をリカバーするため、わざわざ遠回りをする羽目になりました。
GPSナビゲーションの指示は、忠実に守った方が良いと痛感されられた次第です。

ただ、ForeAthlete 735XTJがあったおかげで、無理せず自分のペースを守りながら走れたというのも事実です。
735XTJの本体には光学式心拍計が内蔵されていますので、走っている時の自分の心拍の変化が手に取るようにわかります。今回は「モデレート高」という心拍ゾーンを維持することを目安にして(心拍ゾーン3のことで、ハッスル社員の場合は150〜164bpmの間)、負荷を大きくせずに全ルートを走破することができました。

心拍表示

最後に、金色の全駅達成スタンプを押していただき、制覇賞を手にして帰途に着きました。

37駅のスタンプ制覇でいただいた達成証

さて、今回のレポートは以上です。
ところで、今回のコースでは、東京駅も対象駅のひとつでした。
東京駅と言えば、コースが全面変更される来年の「東京マラソン」のゴール地点です。
現在の丸の内口側は、以下の写真にあるように、駅前広場の大整備のため封鎖されています。おそらく2017年の東京マラソンは、この新しくなる丸の内駅前広場を背にしてゴールすることになりそうです。
来年の2月26日までに工事が完了するかどうかは微妙ですが、この新しく生まれ変わる丸の内広場が、今後の東京マラソンの象徴的な風景となることは間違いなさそうです。

新しくなる丸の内駅前広場
準天頂衛星「みちびき」の明るい未来

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