青山学院を優勝に導いたトレーニングメソッド

本日、ハッスル社員は、中野ジェームズ修一さんの「青トレ・メソッド」のセミナーを受講してきました。
「青トレ・メソッド」とは、今年の箱根駅伝で圧倒的な強さを見せつけた青山学院大学で用いているトレーニングメソッドであり、中野さんは青山学院 駅伝チームのトレーナーを務めると同時に、そのメソッドを提唱する張本人です。

詳しい内容は「青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ」という本(徳間書店)をぜひお読みいただきたいのですが、トレーニングの中身は、負荷はそれほど高くはないものの、とにかく地道な動きの連続です。
中野さんご本人が言っていましたが、青山学院の選手たちも、トレーニングを始めた当初は「本当にこんなのが効くのかなぁ」と陰で疑問を口にしていたそうです。なにしろ動いている筋肉は目には見えないし、筋肉痛もまったく起こらないトレーニングなのです。
しかし、夏合宿のあたりから、真面目に取り組んでいる選手とそうでない選手との間で、記録の伸びに明確な差がついて来たそうで、これが彼らのトレーニングに対する態度を一変させ、2年経った今では欠かせないルーチンとして練習に組み込まれるようになったとのこと。

青トレ

青トレは、ひとことで言ってしまえば「体幹=インナーマッスル」を鍛えることを目的としています。しかし、これが口で言うほど簡単ではありません。インナーマッスルを意識するのは実に難しく、初めのうちはほぼすべての人が腹直筋など体の表面の筋肉を使ってしまうと言います。
青山学院の選手たちだって例外ではなかったそうです。ところが、体幹で支えるコツをカラダが覚えると、みるみるうちに記録が伸び始めたとのこと。その経過は様々なメディアで取り上げられているので、ご覧になった方も多いと思います。
しかもケガをする選手が少なくなくなって来たというから驚きです。中野さんは、ケガをする選手がいなくなって来た理由についても論理的にしっかり説明してくれました。

また、ランニングに必要な筋肉とそうでない筋肉というのがあって、ただ単に筋肉をモリモリと付ければ良いというわけではないという理屈も理解することができました。
ちなみに青山学院では、腕立て伏せや一般的な腹筋運動は禁止しているそうです。カラダがカッコ良く見える胸の筋肉や腹筋は、ランニングにとっては大敵であると言います。

これによって青山学院の駅伝チームの能力は全体的に一気に向上し、レギュラーとしてエントリーさせる選手選びに監督が困るほど、層が厚くなったということです。

実はハッスル社員は15年ほど前、中野さんが行う体幹トレーニングのレッスンを毎週受けさせていただくという、いま考えるととんでもなく贅沢な時期がありました。彼のメソッドのベースは既にその頃に確立していて、本日聞かせていただいたお話も、時代とともにより進化していたものの、15年前と基本は何も変わっていませんでした。スゴい!

皆さん、いまだにランニングの補助運動として腕立てや腹筋などをやっていませんか?
気になる方は、是非この「青トレ」をお読みになられてみてください。
中野さんは、セミナーの最後でこうも言っていました。
「この方法で体幹を使えるようになれば、フルマラソンのタイムは必ず縮まります」と。

ForeAthlete 235J つけ心地は?(速報レポート1)

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