GPSウオッチ徹底検証!ナイキとガーミン <その2>
GPS受信速度と設定変更

さて、第2回目は GPS受信速度と設定変更についてです。
第1回目の最後に、「次回は実際に走った結果について紹介します」とお知らせしたのですが、その前にどうしても気になることがありました。それは、GPSの衛星信号を受信するまでの早さです。ガーミンは衛星位置を捕捉するスピードが遅い、などという話が時々ネットで話題になったりしていたので、走る前にまず確認してみました。

走行結果を早く知りたいという方、どうもすみません。次回はランニングのデータをご紹介しますので、ここは少々お付き合いください。

さて、衛星受信のスピード比較です。2台の時計を、左手にセット。2台の条件を同じにした状態で衛星捕捉までのデータを取りました。
計測した場所は7カ所。いずれも晴天の日の朝の時間帯です。GPS信号が切れた電源オンの状態から、衛星捕捉開始の操作をして受信完了するまでの時間を計ってみました。

ナイキは「READY」の画面に変わるまで(英語しか出ませんので)。ガーミンは「衛星捕捉完了」の表示が出るまでの時間をストップウオッチで計った結果一覧が右の表です。 ご覧になればお分かりのとおり、どちらも大差ないかな、、、というのが結果を見た印象です。 でも、これだけ早ければ衛星を感知しないというストレスもほとんど感じませんね。最近のGPSはたいしたもんだ!!

記事写真

ただ、これはいずれも晴天の日に、上空に十分にスペースがある場所で計測したデータです。
天候、季節、時間帯にも左右されるようですし、周囲にビルがあったり、木が生い茂っていたりする場所では、GPS信号の電波をキャッチしにくい場合もあるそうです。
参考までに、曇天の日に自宅マンションのベランダからも計測してみましたが、高い建物に囲まれているためか、ナイキが45秒、ガーミンが53秒という結果でした。

ですから、上記のすべてのデータは、あくまでも個人が測定した参考値と考えて下さい。
私も、ビルが建ち並ぶ皇居近辺で電源を入れてもなかなかGPSをキャッチしないということは少なくないことですので…

余談ですが、私の経験上ですと、ガーミンの場合、電源は走り出す直前に入れるのではなく、少し前からオンにしておいた方がいいと思います。5分するとオートセーブモードが働いて、GPS信号の検知を一旦停止してしまいますが、走る前に再び衛星捕捉を有効にしてやれば(右から左への画面スワイプ)、電源を立ち上げる所から始めるよりも圧倒的に早く受信してきます。
ナイキは常時電源がついたままなのでこの点は問題ないですね。逆に、ランに使っていない時にも電源を落すことができない、というのが気にかかる点でしょうか。 今回のテストでも、フル充電から2回ほど走っただけなのに、4日目の朝には充電が切れて画面が消えていました (泣)

走る前の情報としてもうひとつお伝えしておきたいのが、ウオッチの動作設定の切り替えが、ナイキとガーミンではまるで違うということです。
今回試した走行テストでは、距離が明確に分かっている場所を、2台のGPSウオッチを左手に装着して手動ラップを切りながら走って、その距離計測データを比較しました。 そこで、走行テストの朝、走り出す直前に、それぞれのラップ機能を「自動ラップ」から「手動ラップ」に設定変更しようとしました。
ガーミンは、時計本体の「トレーニング→オプション」画面に入って数秒で変更を完了できました。

記事写真

と・こ・ろ・が・・・
ナイキの時計本体をいくら操作しても、設定画面が見つからない。オンラインマニュアルを調べてみたら、設定関係の多くはパソコンに接続しないと行えないのでした! 

記事写真

詳しくは後日、操作性や使い勝手のレポートで紹介したいと思っていますが、ナイキは画面の表示項目や動作などの設定 変更の多くは、パソコンにUSBケーブルでつなぐ必要があるのです。 これは、走る前に「あっ、そうだ設定を変えておこう」と思ったような時にはちょっと困るかも。ましてや、外出先でパソコンが無い時にはアウトかも。用途を限定して使うのなら良いのかもしれませんが・・・ちょっとストレスを感じる部分かもしれません。

さあ、では次回こそは、本当に走ってデータ計測した結果をお知らせしますね。
乞うご期待!

GPSウオッチ徹底検証!ナイキとガーミン <その3>走った距離は果たしてどう記録された!?

関連記事

走って発見 走って発見 記事一覧